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まず、どうしようもない麻薬的小説である。
人は不便な思いがしたいし、そこで知らないものを見てみたい。 これは拭いきれない願いであって、どれだけ世の中が移り変わっても消えることのない欲望だと思う。 むしろ、世の中が便利になればなるほど、そうした旅に憧れるのだろう。 本書はそうした願いを叶えてくれる夢物語だ。 もちろん、今、香港やマカオを旅したところで、彼のような刺激的な体験はできない。 しかし、彼の感性「旅をしたい」「不便な思いをしたい」「理由はいらない」という 率直な生き方が決して古臭くなく、どの時代の人々にも共通するものだから、 万人にとっての麻薬になってしまうのだと思う。 特に旅立ってすぐの元気いっぱいの1巻が読んでいてもっとも面白い 文句なしに★5つの名著。 深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫) PR |
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