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むやみに無駄死にとなる特攻を強いる司令官達に向かい、「赤トンボまで出して成算があるというならここにいらっしゃる方々がそれに乗って攻撃してみるといいでしょう。私が零戦1機で全部打ち落として見せます」と言い放った歴戦の美濃部少佐。ここに腐った組織の中での男の生き様が凝縮されているように思えます。自らは突入せず戦力とならないお偉方ばかりが残って勝算のない特攻命令を出し、訓練時間の短い若者達が次々と帰ってこれない死地に立たされる。命をひきかえにするのに効果も疑問である。自ら戦場で戦い生き残ってきた者としてその歯がゆさ、腹立たしさはいかほどのものであったろう。少佐が率いた芙蓉部隊は特攻は最後の手段として闇雲な命令は拒否した。そうせざるを得ない状況となるまでは無理はせず何としても生きて帰ってくるように部下を励まし続けている。この美濃部伝が事実なら、弱冠30代半ばでのその男ぶりに惚れてしまいます。
渡辺洋二氏はドキュメンタリーの巧者です。面白いのですが、改めて読み返すと話がまとまりすぎていて、これは全部裏付けがあるのかな?と疑ってしまいますが、確かめようがありません。 彗星夜襲隊―特攻拒否の異色集団 (光人社NF文庫) PR |
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