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官僚と政治家両方の頂点を極めた後藤田氏ならではの数々のエピソードには,読者にも応用可能な人生訓が詰まっている。
例えば後藤田氏自身,部下には非常に厳しかったと自認している。 しかし,部下を叱るときは,厳しく言うものの袋叩きにせず,「まあそういうことだよ,君な」というように声をかけてやり,必ず逃げ道を作るようにしていた。 というのも,警察のような上下の厳しいところでは,部下を起こるときにはよほど気をつけてやらないと行き場がなくなり,恨みを残してしまうというのである。 また,失敗した人間に対しては,どんな場合でも一回は許す。その代わり徹底して怒る。人事上も,一回目の失敗では左遷させず,横転させる。そして一,二年見て,そこで立ち直れば,次の人事で横転した分の遅れを取り戻させる。 その結果どうなるかというと,酒の失敗はみんな直るが,婦人問題はまた同じことをやるそうだ。 情と理 -カミソリ参謀回顧録- 上 (講談社+α文庫) PR |
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