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明治といふ時代のエッセンスを読み易い文章でコンパクトに書き上げてゐると感じました。日本が明治維新によって取組み始めた西洋化、近代化路線の特筆すべき開明性、独自性が印象深く述べられてゐます。日本が世界で初めて経験し、挑戦した試みの有効性が明確になってゐます。
観念的な攘夷を乗り越え、遣欧米使節を派遣し、大改革を実施したセンス、可能性をもって対応できた能力は改めて驚嘆します。福澤諭吉を始めとして日清戦争に至った朝鮮開国支援の営みは、明治における東アジアの課題であった事がよく分かるし、続いて起きて来た連鎖的な事象も見えて来ました。 また、帝国憲法と教育勅語といふ二重法制の枠組みについての考察も見事でした。更に、日露戦争の成功の理由と意義についてもポイントをついてゐたし、日韓併合の背景、現実を得心できる形で迫って書いてゐるのは、劃期的でした。 日本の置かれた東アジア、明治期の公正な史観を提示してくれ、文明論、時代論の中で考へ得る内容に仕上がってゐると強く感じました。 世界史に躍り出た日本 渡部昇一「日本の歴史」5 明治篇 PR |
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