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いつもながらの「塩野節」で、相変わらず読ませる。
客観的な視点に立ちながらも、時々、登場人物に対する塩野さんの感情がふと吐露されてしまうような書きぶりは、本職の歴史家にはなかなかできない技である。 特に、司教アンブロシウスに関する記述は、読んでいて、とても合点がいった。 なるほど、アタナシウス派とアリウス派の勢力争いは、教義上の優劣ではなく、政治的優劣で決まったのだなあ、と。 なにやら、現在でも見られそうな光景ではある。 それにしても、その後、60年程度で西ローマ帝国が滅亡することを知っている身としては、 ローマ帝国がキリスト教をよすがとして国の立て直しを図ろうとしている姿は、 痛々しさを感じずにはいられなかった。 ローマ人の物語〈40〉キリストの勝利〈下〉 (新潮文庫) PR |
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