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とにかく分厚い。巻末略年表や参考文献リストまで含めれば650頁超。それでも最後まで読まされた。
月刊PLAYBOYの05年10月号~08年6月号まで33回の連載に加筆・訂正を施した内容だが、企画自体は02年夏にスタートしたともある(p29)。相応の準備期間もあり、構想もそれなりに練られたとは思う。とは言え3年間に及ぶ連載だから、自転車操業的になるのは止むを得まい。基本的には「人の話を聞いて書く」の繰り返しになっている。 聞いた話から更なる話の鉱脈を探り、また人に会って話を聞いて書く。だから一定の見通しに基づいて話が展開するのではなく、主題としては一応のクラスターを構成しつつも、微妙にあちらこちらに逸れていく。時には鉱脈を読み誤ったり、先に進めなくなる局面もある。ベタな感想だが、まさにチャンプルー。 本筋からは外れるが、佐野が一時期(おそらく70年代初期)、新宿歌舞伎町で「稼業」関係のタウン新聞編集に携わっていたことが語られていて興味深かった(p158)。裏世界に人脈を持っていることは、ノンフィクション・ライターにとっては大きなアドバンテージですよね。佐野愛読者からは「何を今さら」と言われるかもしれないが…… 沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史 PR |
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